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明治有田 超絶の美
本, 鈴田 由紀夫（佐賀県立九州陶磁文化館館長）
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詳細
- タイトル: 明治有田 超絶の美 de 鈴田 由紀夫（佐賀県立九州陶磁文化館館長）
- ISBN: 4418152296
- ファイル名: 明治有田-超絶の美.pdf
- 発売日: 2015/8/25
- ページ数: 208ページ ページ
- 出版社: 鈴田 由紀夫（佐賀県立九州陶磁文化館館長）
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明治有田 超絶の美無料ダウンロードkindle - 内容紹介騒乱の幕末が終わり維新を迎えた日本。明治政府は輸出産業の育成、振興を図ったが、その花形と なったのが有田の陶磁器だった。かつて、鎖国の時代にも遠くヨーロッパへと伝わり珍重された｢有田｣は、 ウィーン万国博覧会を皮切りにフィラデルフィア、パリでも大評判を呼び、有田の窯元、職人たちは活気づい ていく。本書は万博に出品された至宝を始め、セレブリティに愛された品々、職人たちの心意気が伝わる技巧を 凝らした大壺など、有田焼創業４００年を記念して一堂に会した超絶な名品、優品を収めている。 【本書の主な内容】 明治有田の美 激変する時代が生んだ高揚、気宇、超絶の美 ⅠThe era of the expo [幕末‐明治12年] 万国博覧会と有田 明治初期の輸出品 辻勝蔵 色絵透彫水禽文耳付三足花瓶ほか ウィーン万博 深海（年木庵喜三）青地白堆波涛獅子文龍耳瓶ほか フィラデルフィア万博 香蘭社（八代深川栄左衛門）瑠璃釉金彩竹文変形皿ほか 内国博覧会 香蘭社（辻勝蔵）色絵荒磯貝尽紅葉桜文大皿 パリ万博 香蘭社（年木庵喜三）青地白堆宝珠貼付龍文壺ほか 初期香蘭社時代 香蘭社（辻勝蔵）色絵鳳凰秋草文耳付瓶ほか ⅡSplit and birth [明治12年‐明治20年代] ｢香蘭社｣の分離と｢精磁会社｣の誕生 香蘭社 香蘭社色絵有職文鳳凰耳付大壺ほか 精磁会社 精磁会社色絵金彩鳳凰花唐草文透彫大香炉ほか 皇室の器 精磁会社色絵瓔珞花文コーヒー碗・皿ほか 洋食器 南里嘉壽色絵人物文コンポートほか ⅢThe design of Arita [幕末‐大正期] 華やかな明治有田のデザイン 明治初期の図案 深川栄左衛門色絵青地牡丹鳳凰文大花瓶ほか ｢温知図録｣と香蘭社製品 香蘭社（年木庵喜三）色絵梅桜文瓢形瓶ほか ⅣDevelopment in modern Arita [明治後期‐大正期] 近代有田の発展 深川製磁の誕生 深川製磁色絵花兎唐草文食器ほか 鍋島侯爵家の蔵品 香蘭社薄瑠璃地金彩鶴亀杏葉紋大壺（対）ほか 香蘭社の発展 香蘭社色絵金彩竹林文蓋物ほか 旧柳川藩主[立花伯爵家] 華麗なる洋食器の世界 香蘭社染付藤文サービスセット 【著者について】 佐賀県立九州陶磁文化館館長。1952年佐賀県生まれ。77年九州芸術工科大学卒業、79年同大学大学院 修士課程を修了。同館学芸員を経て2010年から館長を務めている。内容（「BOOK」データベースより）そのパトスに世界が圧倒された―「明治のクール・ジャパン」職人たちの技、粋、心意気、時空を超えて、大集合!商品の説明をすべて表示する
以下は、明治有田 超絶の美に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
横浜のそごう美術館、佐賀県立 九州陶磁文化館で開催されている美術展の内容を知るために読了しました。横浜や佐賀に赴いて観賞するのは距離的に厳しいので、本書の様な出版は有り難い企画です。また、実際に観賞した方の予習復習に最適でしょう。本書掲載の明治期の有田焼の素晴らしさを我々日本人が一番分かっていないのではないでしょうか。読了してそう感じました。オールカラーですし、解説も実に詳しく、どのページを開いても素晴らしい明治期の有田焼の名品が並んでいます。ため息が出るほどの高い完成度を誇っていました。本書の20ページから「万国博覧会と有田」という章立てでその魅力を伝えています。1873年(明治6年)に開催されたウィーン万国博覧会で有田焼が出品され、好評を博しました。明治初期の輸出品として貴重な役割を果たしたわけですが、その人気ぶりが今の日本人が見ても、しっかりと理解できる高い水準なのが見て取れます。実に見事でした。足元の日本人が一番その価値を知らないのではないでしょうか。22ページの見開きで掲載の辻勝蔵作の「色絵透彫水禽文耳付三足花瓶」の素晴らしさは息をのむほどです。明治初年に制作されたようですが、色合いの艶やかさと鮮やかな草花の紋様の華やかさは写真からも伝わってきます。世界を魅了したのが伝わる名品です。34ページの深海（年木庵喜三）作の「青地白堆波涛に獅子図龍耳瓶(東京国立博物館蔵)」の伝統的な東洋趣味の極致ともいえる作品が海の向こうのコレクターや富豪に愛されたのは理解できるでしょう。これらの名品を作りだした明治の職人の矜持に感嘆しています。世界に誇れる明治期の有田焼の名品の数々が本書に詰まっているのです。江戸時代から明治へと激動の時代変化が、有田焼の職人や香蘭社、そこから分離した精磁会社が海外へ活路を求めざるを得なかったことが理解できました。184ページ以降に詳しく書かれていますが「香蘭社の発展」では今に通ずる歴史を知ることが出来ます。特に香蘭社作「色絵竹林文壺」の完璧とも言える形状は圧巻でした。日本画と見間違うような美しい文様と図案は、世界を魅了したものと思われます。その素晴らしい精緻な技法が伝わってくる作品の価値を見直さないといけません。それだけの素晴らしさは誌面を見るだけでも理解できるでしょうから。質の高い内容の出版物でした。
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