日本の女が好きである。オンラインブックダウンロード
日本の女が好きである。
本, 井上 章一
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詳細
- タイトル: 日本の女が好きである。 de 井上 章一
- ISBN: 4569696198
- ファイル名: 日本の女が好きである.pdf
- 発売日: 2008/1/17
- ページ数: 168ページ ページ
- 出版社: 井上 章一
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日本の女が好きである。オンラインブックダウンロード - 内容紹介賛否の両論を巻き起こした問題の書『美人論』から17年。再び挑む、美しい人とそうでない人の研究。なぜ日本人は、女性のうなじや脚首に魅力を感じるのか? 小野小町はほんとうに「美人」だったのか? 不美人ほど不倫をすると言われた理由は? 「秋田美人」「新潟美人」が生まれた深い事情とは? ミス・ユニバースとK-1の共通点とは?……フェミニストとの心理戦の裏話や、美人の研究を始めるきっかけとなった自らのコンプレックスなど、美人研究にまつわるさまざまな豆知識やこぼれ話を紹介する1冊。楊貴妃からかぐや姫、ミス・ユニバースに女子大生、さらにはアニメの美少女キャラまで、古今東西の資料に基づき、「美人」「美女」ついでに「美男」について、マジメに深く深く考察します。人はほんとうに「見た目」がすべてなのか?内容（「BOOK」データベースより）美しい人とそうでない人の研究。賛否の論争を巻き起こした問題の書『美人論』から十七年。美人、美女、ついでに美男にまつわる、マジメで深い分析と考察。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)井上/章一 1955年、京都市生まれ。京都大学工学部卒業、同大学院修士課程修了。現在、国際日本文化研究センター勤務。専門は風俗史、風俗評論。処女作『霊柩車の誕生』(朝日新聞社)が話題となり、続く『つくられた桂離宮神話』(弘文堂、講談社学術文庫)でサントリー学芸賞、『南蛮幻想』(文藝春秋)で文芸選奨文部大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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美人って何だろう？この問いをめぐり、歴史と現代の両方に関して、色々とおもしろい事実や意見を述べているエッセイである。コンパクトな作品ながら（約160ページ）、人に話したくなるような日本史関連の知識が満載で、有意義である。日本人論としても興味深い。「性格美人」なるちょっと欺瞞的な表現が出てきたのは1920年代で、その下地としては、明治の文明開花の流れの中で健康な女性を尊ぶ「衛星美人」という言葉が使われ始め、「美人」という形容を顔以外にも適用する前例があったからだろう。戦前の女学校の大きな機能として、授業参観における「花嫁見本市」というのがあり、地域の有力者の親はそこで息子の花嫁探しをしていた。ゆえに、容姿の良くない女子は売れ残り、彼女たちには「卒業面」（残念ながら卒業してしまう顔）「師範面」（師範学校にまで進学してしまう顔）という蔑称が与えられ、また女子大を「姥捨山」と呼ぶ隠語があった。「秋田美人」「新潟美人」というフレーズは、近代の国土開発に取り残された田舎の町おこしキャンペーンの一種ではないか。ヤマトタケルや源義経（牛若）の物語の人気を考えると、日本では美男が女装して活躍することに魅了される特異な民族性があるように思える（中国人は気持ち悪がる）。古墳の壁画や絵巻物や浮世絵に描かれた女性は確実にデフォルメされているので、それを史料にして「美人の歴史」を語るなど、セーラームーンをもって現代の美人を論じるに等しい愚考である…、等々、とにかく学ぶところが多い。また、美人は自分の美しさをどう自覚しているのか、とか、昨今のミスコン事情とか、うなじと足首にそそられる日本人の性癖の意味とか、外交官にも美貌が必要なのではないか、とか、さらに続っぽい話題も豊富で、最後まで実に楽しく読めた。
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